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叩中甕

ページID:0001616 更新日:2022年1月17日更新 印刷ページ表示

 珠洲叩中甕の画像

珠洲叩中甕

すずたたきちゅうがめ​

  • 石川県珠洲市若山町中 出土
  • 器高44.6cm、口径39.5cm、胴径41.6cm、底径11.7cm
  • 15世紀前半(室町時代中期)

 張りが失われズンドウ化した胴部に、ゆるく外に開いた厚い口縁がつく、製作過程の省力化が如実にあらわれた、後期の甕である。肩部に、珠洲焼ではよくみられる「大」の字をヘラ書きしている。文字を刻んだ例として、他に「上」「右」「吉」「林」「一」「七」「九」「十」などがある。底部側面に焼き歪みが生じており、窯の中で甕を支えるために当てられた陶片が融着している。