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本文
すずたたきちゅうがめ
張りが失われズンドウ化した胴部に、ゆるく外に開いた厚い口縁がつく、製作過程の省力化が如実にあらわれた、後期の甕である。肩部に、珠洲焼ではよくみられる「大」の字をヘラ書きしている。文字を刻んだ例として、他に「上」「右」「吉」「林」「一」「七」「九」「十」などがある。底部側面に焼き歪みが生じており、窯の中で甕を支えるために当てられた陶片が融着している。