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大甕


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ページID:0001597 更新日:2022年1月17日更新 印刷ページ表示

須恵器子持長頸瓶写真

須恵器大甕

すえきおおがめ

  • 石川県珠洲市岩坂町
  • 向林2号横穴墓 出土 器高111.5cm、口径59cm、胴径90cm
  • 7世紀前半(古墳時代後期)

 丘陵の崖や急斜面の中腹に穴を掘ってつくる横穴墓(横穴古墳)が、石川県内では6世紀後半から7世紀にかけて、数多く造られている。とりわけ珠洲市では、横穴墓が集中しており、200基以上が確認されている。内部の構造は、高塚古墳(土盛りをして築いた古墳)の横穴式石室と同形態で、群集墳の一種とされているが、高塚古墳と区別するために横穴墓の名が与えられている。
 向林2号墓からは、直刀、鉄鏃、須恵器が出土した。この大甕は、羨道(せんどう)に据えられていたもので、県内でも例を見ない大型品である。