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家屋が浸水したときは

ページID:0017794 更新日:2024年10月9日更新 印刷ページ表示

家屋が浸水したときの
衛生対策と消毒方法

家屋が浸水したときは、細菌やカビが繁殖しやすくなり、感染症のリスクが高くなっています。
また、清掃作業中のケガや土ぼこりが原因で感染を引き起こすことがあります。


基本的には、水道水で汚れを洗い流し、よく乾燥させる対応で十分ですが、泥が堆積しているときや下水道から逆流した汚水が混入しているおそれがある場合は、消毒を行いましょう。

床上浸水したときの清掃の手順

(1)水が引いた後、濡れた家具は移動し、不要なものは処分します。
(2)汚れた家具、床や壁を水道水で洗い流し、デッキブラシなどでこすり洗いをして汚れをふき取ります。
(3)窓を開けてしっかり換気し、よく乾燥させます。
(4)泥があるときや汚水が混入しているおそれがある場合は、消毒しましょう。
※消毒は、清掃が不十分だと効果を発揮できないため、必ず泥や汚れを取り除いた後で使用します。

作業時に注意すること

浸水後自宅に戻ったときは

屋内にカビが発生していることがあるため、ドアと窓を開けてしっかり換気しましょう。

清掃を行うときは

ゴム手袋、長靴、マスクを着用しましょう。

必要に応じて消毒を行うときは

ゴム手袋、マスク、保護メガネを着用し、食品を取り扱う場所や子どもが触れる場所は念入りに消毒しましょう。

食中毒・感染症予防のために

水に浸かった食品や温度管理不良の食品は廃棄し、清掃後・食事前・排便後はしっかり手洗い、アルコール消毒を行いましょう。
また、体調に異変を感じたら、早めに受診してください。

しっかり「乾燥」

汚泥は取り除き、しっかり乾燥させましょう。

消毒薬を使用する場合は、汚れを取り除いた上で使用しましょう。
きちんと乾燥させれば、基本的に細菌やカビの繁殖はおさえられます。

しっかり「手洗い」

掃除の後は、汚れや細菌を落とすために、しっかりと手洗いしましょう。

消毒薬の使用方法

 消毒薬は薄めて(希釈して)使用するものがあります。薬液の濃度や用法など、使用上の注意事項を確認してから使用しましょう。

家具類・床

消毒薬

0.1%に希釈した次亜塩素酸ナトリウム、消毒用アルコール、または0.1%に希釈した逆性石けん

使用方法

(1)汚れを落とし、十分に乾燥させた後、薄めた消毒液を浸した布などでよく拭きます。
(2)消毒用アルコールの場合は、アルコールを含ませた布でよく拭きます。
(3)次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させたり、色を漂白してしまう作用もあります。金属面や木面など色あせが気になる場所は、水で2度拭きしましょう。

手指

消毒薬

0.1%に希釈した逆性石けんまたは速乾性手指消毒薬

使用方法

(1)汚れを石けんで洗い落としてから、薄めた逆性石けん液に手を浸してもみ洗いします。
(2)速乾性手指消毒薬の場合は、適量を手に取り、ムラなく乾くまで擦りこみます。

食器類・流し台・浴槽

消毒薬

0.02%に希釈した次亜塩素酸ナトリウム、消毒用アルコール、または0.1%に希釈した逆性石けん

使用方法

(1)汚れを洗剤と水で洗い落とします。
(2)薄めた消毒液に浸し、水ですすいでから自然乾燥させます。
(3)台所用漂白剤を使用する場合も、界面活性剤が入っているためすすぎが必要です。

消毒薬の薄め方

例1)5~6%の次亜塩素酸ナトリウムを約0.1%濃度に希釈する場合

本剤20mLに水を加えて1Lにします。

例2)10%の逆性石けんを約0.1%濃度に希釈する場合

本剤10mLに水を加えて1Lにします。

例3)5~6%の次亜塩素酸ナトリウムを約0.02%に希釈する場合

本剤10mLに水を加えて2Lにします。

被害に備えて次のものを日ごろから用意しておきましょう

  • ゴム手袋
  • マスク
  • 保護メガネ
  • 長靴
  • 雑巾
  • デッキブラシ
  • 散水用ホース
  • バケツ
  • 次亜塩素酸ナトリウム
  • 逆性石けん
  • 消毒用アルコール
  • 速乾性手指消毒薬

※希釈した消毒薬は、時間が経つと効果が減っていくため、使用する直前に希釈し、その都度使い切りましょう。
※消毒薬は、希釈濃度を守るとともに、他の消毒薬や洗剤と混ぜないようにしましょう。
※消毒薬は、冷暗所に保管しましょう。
※危険なので、子どもの手の届かないところに保管しましょう。

参考

震災がつなぐ全国ネットワーク<外部リンク>

浸水した家屋の感染症対策(厚生労働省) [PDFファイル/292KB]
清掃作業時の感染症対策(厚生労働省) [PDFファイル/95KB]

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