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2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指す
本市の特徴ある里山里海の文化を守り、持続可能で安心して暮らせる豊かな地域として、未来の世代へ引き継ぎ、さらなる地域資源の保全と活用を推進するため、令和4年第3回珠洲市議会6月定例会において、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指すことを表明しました。
表明日
令和4年6月14日(火曜日)
表明内容
令和4年第3回珠洲市議会6月定例会において、市長が以下のとおり、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指すことを表明しました。
【6月定例会提出議案市長説明】
本市の地球温暖化に関する取り組みについてでありますが、 本市では、「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき、「珠洲市地球温暖化対策実行計画」を策定し、温室効果ガスの排出抑制に努めているところであります。
近年、地球温暖化に起因すると言われる気候変動の影響により、猛暑やゲリラ豪雨などの自然災害が国内はもとより世界中で発生しております。このような自然災害は、私たちの生命や財産に影響を及ぼすだけでなく、自然環境や生態系にも悪影響を及ぼすなど、極めて深刻な事態となっております。こうしたことから、本市といたしましても、地域特性を考慮した総合的な脱炭素の実現に資する取り組みを推進していく必要があると考えております。
去る5月16日には、能登地域をトキの放鳥候補地として、石川県と本市を含む世界農業遺産認定地域である4市5町の連名で国に応募したところでございますが、国の特別天然記念物であるトキの野生復帰に向けた国の放鳥事業を受け入れるためにも、本市の豊かな里山里海環境は重要な役割を担うと考えております。
本市では、世界農業遺産の認定を機に、市内小学生を対象とした 「珠洲の里山生きもの観察会」の実施や「珠洲市生物文化多様性 基本条例」の制定など様々な取り組みを進めてまいりました。
また、2018年には、本市の里山里海の資源を活用したビジネスと生態系保護への取り組みなどが評価され、内閣府から「SDGs未来都市」に選ばれました。世界農業遺産に認定されている本市の豊かな里山里海という地域資源が本市のSDGs未来都市としての基盤にもなっております。
本市の特徴ある里山里海の文化を守り、持続可能で安心して暮らせる豊かな地域として、未来の世代へ引き継いでいくためにも、 さらなる地域資源の保全と活用を推進するとともに、2050年 までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指すことを、ここに宣言することといたします。
今後について
令和3年度に実施した、本市における脱炭素に関する総合的な検討結果も踏まえ、本市の脱炭素に向けたロードマップとなる「地域脱炭素の実現を目指した計画」の策定を進める予定としています。