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財政用語集(決算)
- ○実質収支(じっしつしゅうし)
- 形式収支から翌年度に繰り越すべき財源(継続費、繰越明許費など)を控除したもの。実質収支がプラスとなれば黒字で、マイナスとなれば赤字ということになります。
- 実質収支=形式収支-翌年度へ繰り越すべき財源
- ○単年度収支(たんねんどしゅうし)
- この年度実質収支から前年度実質収支を差し引いたものです。
- 単年度収支=この年度実質収支-前年度実質収支
- ○実質単年度収支(じっしつたんねんどしゅうし)
- 単年度収支に実質的な黒字要素(財政調整基金積立額、地方債繰上償還額)を足し、実質的な赤字要素(財政調整基金取崩額)を控除したものです。
- 実質単年度収支=単年度収支+財政調整基金積立金+地方債繰上償還額-財政調整基金取崩額
- ○標準財政規模(ひょうじゅんざいせいきぼ)
- 地方交付税算定時に基準財政収入額を元に求められる標準税収入額等合計に普通交付税額と臨時財政対策債発行可能額を加えたもので、地方公共団体の標準的な一般財源の収入額を表します。実質公債費比率などの財政分析数値に用いられます。
- 標準財政規模=標準税収入額等合計+普通交付税額+臨時財政対策債発行可能額
- ○経常収支比率(けいじょうしゅうしひりつ)
- 経常経費充当一般財源(人件費、扶助費、公債費などの毎年経常的に支出される特定財源をもたない経費)を経常一般財源(毎年経常的に収入される一般財源)で割ったものです。
低いほど臨時的な経費(投資的経費など)にまわす財源を確保できることになり、高いほど経常的な経費が財政を圧迫して財政構造の弾力性が低いということになります。
市レベルでは75~80%ぐらいが良いといわれています。
- 経常収支比率=経常経費充当一般財源÷(経常一般財源+減税補てん債発行額+臨時財政対策債発行額)