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平床貝層
平床貝層(ひらとこかいそう)
平床台地(海抜30~40m)は、洪積世(更新世ともいう。約250万年前から氷河期末期の約1万年前までの時代)後期の海成段丘であるが、段丘を形成する堆積物の地層が、この指定地付近の所々に露出している。下部と上部貝層に分けられ、下部貝層は、潮間帯の岩礫底や泥底に見られる種を多く含み、いくぶん内湾性の特徴を示す。上部貝層は、温暖な公海性の環境を示す百種以上の貝類や数十種の有孔虫を産し、海水準が上昇して温暖な公海性環境になった時期の所産と考えられる。
平床貝層の貝化石は、日本海側における後期更新世の海水準上昇期の貝類群集を代表するものとして著名で、学術上の資料となっている。
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