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能登の漆掻きおよび加賀・能登の漆工用具

ページID:0001689 更新日:2022年1月17日更新 印刷ページ表示

能登の漆掻きおよび加賀・能登の漆工用具 1,445点

能登の漆掻きおよび加賀・能登の漆工用具の画像

  • 指定年月日:昭和45年7月30日(1970)
  • 構 成:漆掻き用具129点 漆用具 482点 蒔絵用具 776点 沈金用具 58点
  • 所有者:珠洲市

 能登漆は、奈良・平安期には能登の特産物として朝廷に貢納されており、漆掻きの歴史は古い。豊富な漆の木に支えられ、その後も合鹿椀や輪島塗などの漆器が盛んに生産されてきた。漆掻き職人はカッコサマ(掻子さま)と呼ばれ、コシガマ・メキリガマ・トリベラ・ツツなどの道具を用いて、漆掻きに従事した。専業というより農閑期の仕事であったが、安い中国産漆が市場に流入したことや、自生漆木が減少したことなどで、昭和30年代半ばには、当地での漆掻きは廃れてしまった。伝統的な漆工芸を支えてきた漆掻き技術は、過去のものになりつつある。
 急激な掻子の減少に伴い、漆液採集用具が散逸してしまうことをおそれた故桜井能唯氏は、その用具を収集するとともに、石川県漆芸の歴史的意義を広い視点から明らかにすべく、輪島塗・金沢塗の漆工用具も合わせ収集。製塩用具とともに「喜兵衛どん」で収集資料を一堂に展覧した。質・量ともに豊富で、漆掻き・石川の漆・蒔絵・沈金などの歴史・文化を知る上の基本資料として、貴重な資料である。
 平成30年度に珠洲市に移譲された。