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倒スギ

ページID:0001646 更新日:2022年1月17日更新 印刷ページ表示

倒スギ(さかさすぎ)
倒スギの画像

 高照寺の前の水田の一角に立っている独立樹で、能登の一本杉ともいわれている。高さ12m、胸高周り6.8mで、張り出した枝が松の老樹のように捻転下垂している。台風被害などで樹勢が衰えたため、幹上部や枝を切るなど大掛かりな治療がおこなわれ、かつての勇壮な樹形は失われてしまったが、現在は回復傾向にある。
 この杉の周辺は、かつて高照寺の境内で、中世の頃は、七堂伽藍を擁した霊場であったという。それにまつわる伝説がある。
 若狭の八百比丘尼(はっぴゃくびくに)が能登行脚の途中、眼病を患ったので、高照寺の薬師如来に祈願をし、千万遍の念仏を唱えることで、病は快癒した。境内でお昼を食べ、杉の箸を地面に刺したところ、枝葉が伸びだしたが、刺した方向が逆さまだったので、逆さに生えてしまったのだという。

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