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蛸島の早船狂言
蛸島早船狂言(たこじまはやふねきょうげん)
9月11日、蛸島町の高倉彦神社の秋祭りの夜、境内の舞殿で早船狂言が演じられる。
まず口上人が登場し、狂言の由来を述べる。当社の祭神は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)であり、朝廷よりたびたび勅使が下って、五位の位を授けた。その送迎に早船を出したことを由来として、狂言を演じるのだという。舞台では、船頭と艫取(ともとり)が軽妙な掛け合いを行なう。色男の船頭が芸者にいれあげ一向に出港しようとしないので、男気あふれる艫取が詰め寄り、ついに出港を決心させるというものである。