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第3次珠洲市行財政改革推進プラン
これまでの取組と改革継続の必要性
珠洲市では、平成16年度に国が実施した三位一体の改革の影響により、平成21年度には累積不足額が約23億円に達し、財政が破たんすると予測されたことから、平成17年度から「珠洲市行財政改革大綱」に基づき、職員数の削減、事務事業の見直し、組織機構の改革などに取り組んできた結果、着実に成果をあげ危機的な状況から脱することができました。
しかしながら、危機的な財政状況を脱したとはいえ、依然として本市財政の歳入のおよそ半分が地方交付税という脆弱な財政基盤であることには変わりなく、また歯止めのかからない人口減少と地域経済の低迷、新型コロナウイルス感染拡大等により、本市の行財政を取り巻く環境は厳しい状況にあります。
本市では、将来にわたり持続可能な財政基盤を確立し、安定的な行財政運営を堅持する必要性から、平成22年度に「珠洲市行財政改革推進プラン」、平成27年度に「第2次珠洲市行財政改革推進プラン」を策定し、これまで社会情勢の変化に対応しつつ、行財政改革に取り組んでまいりました。
この度、「第2次珠洲市行財政改革推進プラン」の推進期間の終了に伴い、これまでの取組成果、評価及び検証結果を踏まえ、「第3次珠洲市行財政改革推進プラン」を策定しました。
人口減少等に伴い、あらゆる面で厳しさが増してきている中、持続可能な珠洲市を構築するためには、持続可能な地域経済、地域社会、行財政運営に向けて取り組むことが重要であり、引き続き全力を挙げて取り組んでいきます。
改革の基本方針
将来にわたり持続可能な行財政運営を堅持するための3本柱を定め、引き続き行財政改革に取り組んでいきます。
1.健全な財政運営の推進
本市を取り巻く財政状況は、依然として非常に厳しい状況にあります。
また、市民からの潜在的ニーズは多様化・増大化する傾向にあることから、いま一度、これまでの改革プランを検証し、今後取り組むべきものを取捨選択するとともに、経費の節減と合理化に取り組むことが必要です。
限られた財源を最大限に活用し、市民のニーズに応えるためにも、健全で持続可能な財政運営を進めていきます。
2.簡素で効率的な組織と人事管理
地方分権の推進をはじめ、社会経済情勢が刻々と変化するなかで、地方自治体においては、こうした変化に的確に対応する能力や、自己決定、自己責任による個性豊かな地域づくりが求められています。新たな行政課題や市民ニーズに応えていくため、機動力の高い簡素で効率的な組織の確立と常に問題意識を持って業務に取り組む職員の育成に努めます。
3.積極的な情報公開と市民との協働社会の推進
市民と行政が一体となってまちづくりを進めていくために、政策形成過程における透明性を高める必要があることから、財政状況をはじめ、市の行政情報を積極的に公開していきます。
併せて、市政への市民参加の場を充実させ、行政や市民、地域団体、NPO、企業などの様々な主体が持つ、それぞれの知恵や情報、強みを活かしながらまちづくりを行う仕組づくりを充実していきます。
改革の基本原則
このプランは計画的な行財政改革の推進と説明責任の確保を図るため、これまでの「珠洲市行財政改革推進プラン」の趣旨を継承しながら、「A 達成」、「B 継続」、「C 未達成」を評価した上で、新たな視点や課題を取り入れ、引き続き行財政改革を進めていくものです。
行財政改革とは、単にコストカットを徹底して経費の削減を行うことだけではありません。「最少の経費で最大の効果をあげる」という原点に立ち返り、Pdcaサイクル(※)による進捗管理を行い、各取組項目の進捗状況の公表に努めるほか、必要に応じて柔軟に取組項目の見直しを行います。
また、施策や事務事業の見直しの視点として、「利便性の向上」「質の高いサービス」「対応のスピードアップ」などにつながる改革に積極的に取り組むことが必要です。
そのため、今回のプランではこれまでのプランの趣旨を継承しつつ、自治体の基本目的である「住民福祉の推進」に立ち返り、質の高い行政サービスが提供できるよう努めてまいります。
- 計画期間 … 令和2年度を起点として令和6年度までの5年間の具体的な取組を掲載します。
- 改革手法 … 前例踏襲を打破し、新しい発想を取り入れて行財政改革に取り組みます。
詳しくは以下のPDFファイルをご覧ください。
第3次珠洲市行財政改革推進プラン【令和2年度~令和6年度】[PDFファイル/494KB]
第3次珠洲市行財政改革推進プランの進捗状況
第3次珠洲市行財政改革推進プランの進捗状況については、下記のPDFファイルをご覧ください。
第3次珠洲市行財政改革推進プランの進捗状況 [PDFファイル/378KB]