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文化【行事食】
祭り御膳
珠洲市では8月~10月にかけて収穫感謝のお祭りが盛大に行われます。知り合いを招待し、心をこめたご馳走でもてなします。この時の膳が一番華やかな膳になります。秋祭りということで、膳には赤飯や松茸のお吸い物等が良く出されます。
お講御膳
仏事の1つである「講」は、娯楽の少なかった時代における楽しみの一つでした。現在でも2ヶ月おきに講が営まれる集落もありますが、春・秋が中心となっていいます。「講申し」の組が材料を持ち寄り、料理を造りましたが、現在では予め作った料理を持ち寄る集落もあります。仏事なので、魚類は使わず、昆布のだしで味を出します。
あえのこと御膳
あえのこと御膳 あえのこと御膳収穫を感謝し、来年への豊作を祈る「あえのこと」の御膳。アエノコトとは「田の神様」を意味し、12月5日に神迎え、2月9日に神送りする伝統的な行事です。お迎えするときは田の神様は足が汚れているので小豆ご飯、お送りするときには白いご飯をお供えします。魚はフクラギ、鯖、カマスなどが使われています。
神様は夫婦神なので2組用意し、家族はそのお下がりを頂きます。
葬儀の御膳
葬儀の御膳 葬儀の御膳祭り葬儀の膳は肉・魚を使わないため、普段のご馳走に似せて仕立てます。くずきりが刺身の代わりとなります。また、つぼのごまだれは酢を使うとところと、酢の物は出棺まで出さないとして使わないところがあります。
”珠洲・内浦の行事食”資料参考