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季節で巡る春の珠洲特集
のとキリシマツツジ
「のとキリシマツツジ」は、ツツジ科ツツジ属の常緑低木で深紅色の花びらが咲きます。
開花時期は4月下旬から5月中旬にかけてですが、花の見ごろは7日~10日間程度と非常に短い期間です。満開になると、葉っぱが見えなくなるほど密集して咲きます。花びらの色や形は地域によって異なり、「谷を一つ越えると違いがある」と言われています。
愛好家の手により園芸種として品種改良され、一年を通して大切に手入れされています。毎年開花時期に合わせて、奥能登地域でオープンガーデンが開催されます。個人の庭などが一定期間一般公開されますので、地域毎に異なる見事なキリシマツツジを是非見に行ってみませんか。
海藻しゃぶしゃぶ
奥能登では、旬の海藻をしゃぶしゃぶにしていただきます。熱いダシや粕汁、いしる汁などにサッと潜らせて、海藻の色が茶色から緑色に変わったら食べどきです。ワカメ・キバサ・カジメ・メカブ・アオサ・ツルモなど、三方を海に囲まれた珠洲ならではの海藻はミネラルたっぷりでとってもヘルシーな食材です。
4月~6月にかけて食のキャンペーン「奥能登すずまるかじり」が市内協賛の宿泊施設や食事処で行われています。磯の香りただよう地元の新鮮な海藻をしゃぶしゃぶして召し上がることができます。
能登の塩「揚げ浜塩田」
約500年前から伝わる揚げ浜式製塩法で作られた珠洲の塩は、ミネラル豊富で旨味があり、とっても美味しい塩です。この製塩法は日本で唯一、珠洲の仁江海岸で受け継がれてきました。海水を砂の塩田にまき散らし、乾燥させた砂を垂れ船(ろ過装置となる箱)に集めてさらに海水をかけ濃度の高いかん水を作ります。このかん水を大釜で何時間も煮詰める事で天然の塩が出来上がります。
珠洲の天然塩は、添加物など一切使わず自然海水のみで作られているため体にも優しく、全国、世界へと大変注目を浴びています。5月~10月の晴天時にしか作業できないので、生産量が限定された希少品です。最近では、塩を使用したサイダーやクッキー、アイスなど様々な商品が開発されており、気軽に味を楽しむことができます。