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アメリカシロヒトリへの注意

ページID:0001047 更新日:2022年1月17日更新 印刷ページ表示

成30年7月11日に、市民の方より、アメリキシロヒトリという蛾の幼虫が大発生したという連絡をいただきました。被害を防ぐためには、市民みなさんの早期発見と早期駆除が大変重要となります。
もしも、身近なところで発見した場合には、以下に記載の生態や防除方法を参考にしてください。

生態について

アメリカシロヒトリは、ヒトリガ科の蛾の一種です。北米原産の外来種で、昭和20年ごろに日本に入ってきたものと考えられています。
成虫、幼虫ともに年2回発生します(成虫:5~6月と7~8月、幼虫:6~7月と8~9月)。
産卵は、プラタナスやアメリカフウ、サクラ、クワ、ヤナギ類を好み、葉の裏に300~800個ほどの卵をかためて産卵します。
卵の期間は約10日で、幼虫は孵化すると、まず白い網状の巣網を張り、そこで集団生活を行います。その後、成長した幼虫は個別で移動分散し、様々な種類の植物の葉(主に落葉樹が中心ですが、ダイズやトウモロコシの葉など、農作物の葉も食べることが確認されています)を大量に食べます。
なお、幼虫には毒性はほとんどありませんが、アレルギー体質のある方が触るとかゆみを生じる場合があります。
その後、3センチ程度まで成長した終齢幼虫はコンクリートの割れ目や樹皮や羽目板の隙間で繭を作ってさなぎとなるために、家の中にも侵入してくることがあります。
生態についての画像1生態についての画像2生態についての画像3

防除方法

最も効果的な方法は、卵および巣網で集団生活している幼虫の時期にその枝葉ごと切り落として殺処分することです。殺処分の方法としては、踏みつぶす、土中に埋めるなどの方法があります。
殺虫剤の使用も方法としてはありますが、効果を発揮する時期が孵化直後の幼虫の時期に限定されているため、おすすめできません。また、安易に殺虫剤の一斉散布を実施すると、近隣の方や農作物等に影響が出る可能性があるほか、さらなる大発生を招く恐れもあります。

注意点

駆除する際に切り取った枝葉などは、必ず埋め立てごみとして処分してください。
アメリカシロヒトリの幼虫には毒性はありませんが、毒性を持っているチャドクガの幼虫と見た目が酷似しているために、駆除する際には長袖長ズボンの着用をお願いします。
珠洲市では、アメリカシロヒトリの駆除は実施しておりません。市民のみなさんご自身での駆除をお願いします。
空き家などでの駆除を行う際は、権利関係等に十分注意したうえでの実施をお願いします。